モズペースト
体の表面にできた腫瘤は大きくなると破れたり、ぶつけたりして、内部の液体が漏れ出て(自壊して)、患者さんの生活の質(QOL)を低下させます。一般的には外科的に摘出することが望ましいのですが、様々な理由で手術ができない場合、当院では、モズペーストという薬品を用いて、腫瘤を乾燥させる方法をとることがあります。これにより、腫瘤の自壊によって生じる、痛みや体液の損失、においなどを解消し、患者さんのQOLが改善することがあります。
写真は、モズペースト用いる前と、
モズペースト塗布2週間後の腫瘤の様子です。
赤く腫れ、液体が漏れ出ていた腫瘤が、白く乾燥し、液体の漏出もなくなりました。ワンちゃんも、腫れが引いて、舐めることがなくなり、飼い主さんもにおいが改善したため、満足していらっしゃいました。